ドクマの備忘録

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【ネタバレ感想】『アナイアレイション -全滅領域-』ラストシーン解説

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※ネタバレあり※

 

この映画、日本公開前に制作会社と配給元とのあいだで揉め事があったらしく、急遽Netflixでの公開になったみたいですね。。。。

同じ監督のアレックス・ガーランドの作品『エクス・マキナ』が面白かったので、こちらもさっそく見てみました。

 

あらすじ

今から3年前、米国の海岸地帯に突如出現した「エリアX」。そこでは不可解な現象が起こり、生態系が異常な変化を遂げていました。エリアXに向かった調査隊の生還者は生物学者のレナ(ナタリー・ポートマン)の夫であるケイン(オスカー・アイザック)ただ1人。しかもその夫は危篤状態。レナは、謎を解き明かすためエリアXへと足を踏み入れます。

 

レナを含む5人の女調査隊が突入するのですが、そんな危険な場所に行くのに戦力少なすぎだろ!と思いました(笑)。しかも人類の命運がかかっているというのに。

なのであまり細かいことは考えずB級映画として見たほうが楽しめそうですね。

 

エリアXでは災難続き

突入直後、調査隊全員の4日分の記憶が吹っ飛びます。突然なんなんだと思いますが、突入から4日後の朝目覚めるまでの間、自分たちが何をしていたのか揃いも揃って思い出せないのです。

初っ端からヤバイ場所だということを思い知らされます。

 

さらにエリア内では異常な進化を遂げた生物たちが闊歩しており(人の言葉を話すクマみたいなやつとか)、隊員達は次々と命を落としていきます。

さらにエリアの中心部ではレナの夫であるケインが自殺する様子が記録されたビデオを発見。じゃあ生還して現在危篤状態の夫は何者なんだ」という話になってきます。

 

このエリアXの不可思議な雰囲気がすごい良かったですね。人型の植物など美しくも危険な感じが出ていて、今までに見たことのない世界が描かれています。

 

エリアXの正体

エリアXを包む光(シマー)の正体はすべてを反射するプリズムでした。このシマーはDNAも反射してしまうので、エリア内の生物(人間も含む)は異常な進化を遂げていたのです。(私はド文系なので正直ここら辺の話はよく分かってないです)

 

物語の終盤、レナは自らの行動をすべて模倣するクローンと対峙します。このクローンが生まれる演出はすごかったですね。CGを使った映像作品みたいな感じでした。

そしてレナは白リン弾を炸裂させ、クローンはその爆発をも模倣しそのままエリアXは消滅します。

 

ラストシーンの意味とは

エリアXから生還したレナ。シマーの消滅とともに目を覚ましたケインに会いに行きます。そして問題のラストシーンです。

 

レナは、ケインに「本当のケイン」なのか尋ねます。ケインは「そうは思わない」と答えます。そして、ケインもレナに君は「本当のレナ」なのかと尋ねます。レナは黙ったままです。

そして2人の目の虹彩が光るショットで映画は終わります。

 

このことからおそらく2人ともクローンにすり替わっていると考えられます。

ケインに関しては自殺したことが明らかなので、心も体も完全に別人です。

しかしレナは、体はクローンになっていますが心は元のままだと思われます。

レナは見る限り言動になにか異常が起きているわけではなさそうですが、物語の中盤で血液に異常が起こっているシーンがあります。レナはシマーの影響を受け、無限に細胞分裂ができる不老不死人間に生まれ変わっていると推測できます。

 

現状考えられるのはこのあたりまでだと思います。しかし、エリアXが消滅してもシマーによって生み出されたクローンが残っているので、今後もシマーの影響は世界中に広がっていくんじゃないかなあ、と思ったりもしました。

ラストの雰囲気もかなり重苦しいですしね。

 

以上、個人的な考察でした。人によって見方が分かれる映画だと思うので、Netflixに加入している方はぜひチェックしてみてください!