【ネタバレ感想】『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は超問題作!続編はどうなる?
※ネタバレあり※
過去最大スケール
『アベンジャーズ』シリーズの3作目。超豪華キャストで贈るマーベルスタジオ渾身の1本です。
予告映像も公開直後からかなりの数再生されていたようですし、まさに世界が待ちわびていた作品ですね。私もさっそく見てきました。
今作ではなんと60人近くのキャラクターが登場します。気づけばアベンジャーズのメンバーもかなり増えましたねー。
ちなみにホークアイとアントマンは今回は不参加です。ホークアイに関しては次回作への登場が噂されているみたいですね。
新要素が盛りだくさん
そんな大量のヒーローが登場する今作ですが、それぞれのキャラにしっかり活躍の場が用意されていました。
まずアイアンマンのスーツが大幅に強化されていましたね。ナノマシンを使用して形状変化や自己修復も可能になっています。
トニー・スタークとドクター・ストレンジ、ひねくれ者同士のやりとりも笑えました。
スパイダーマンのスーツも新調されました。なんと背中から4本の足が登場。しかもこれがめちゃくちゃ便利そうでした。
さらにガーディアンズが加わったことでギャグ要素も大幅強化されましたね(笑)。ドラックスに関してはもう完全にお笑い担当です。彼が何か言うたびに映画館で笑いが起こっていました。
今回はハルクが変身できなくなってしまったので、アイアンマンのスーツを借りて参戦しています。ハルクバスターにハルクが乗っているって面白いですね。ギャグかと思ったら普通に活躍していました(笑)。
今作では敵であるサノスがもうハンパなく強いので、戦闘のスケールがめちゃくちゃ大きくなっています。惑星全体を覆う幻を生み出したり、隕石を落としたりとやりたい放題です。サノスVSストレンジのシーンは特に迫力があって手に汗握りました。
衝撃のラスト
サノスに追い詰められ、最後の手段としてワンダがヴィジョンのマインド・ストーンを破壊します。
しかしサノスはストレンジから奪ったタイム・ストーンの力を使って時間を巻き戻し、全てのインフィニティ・ストーンを手に入れてしまいます。
何度見てもこの能力はチート級ですね。ここまでくると、もはや何でもアリで全く歯が立ちません。
ソーがあと一歩のところでサノスを仕留めきることができず、サノスがパチンと指を鳴らします。
そして全宇宙の生命のうち半分が消滅しました。(マジです)
新たな世界の日の出を、満ち足りた表情で見つめるサノス。信じられないほどの絶望感に包まれる中、映画はエンドロールを迎えます。
マーベル映画であんなに重苦しいエンドロールは初めて見ました。
続編はどうなる?
地球ではバッキー、ティ・チャラ、サム、ワンダ、グルート。
タイタンではストレンジ、ピーター、クイル、マンティス、ドラックス。
かなり多くのキャラがサノスの指パッチンで一気に消滅しました。契約打ち切りと言わんばかりに一掃されてしまいましたね。
エンドロール後の映像ではニック・フューリーとマリア・ヒルまでもが消滅。そのさなか、ニックが信号を発信した携帯の画面にはキャプテン・マーベルの紋章が!
そして映画最後のメッセージが「Thanos will return.(サノスは帰ってくる)」。
『アベンジャーズ4』ではキャプテン・マーベルを加え、サノスとの最終決戦が繰り広げられると思われます。新たなヒーローの活躍を見れるのが楽しみですね。
次回作を気長に待ちたいと思います。
【感動】映画好きがオススメする「本当に泣ける映画」6選
泣ける映画のススメ
映画を見て感動し、涙を流してスッキリしたい時もありますよね。
涙腺のツボは人それぞれかもしれませんが、そういった作品は深く心に刻まれて、何度も見返したくなったりするものです。
そんな泣ける映画の中から、オススメの作品を紹介したいと思います!
※ネタバレなし※
①遠い空の向こうに
1957年、人工衛星スプートニクの打ち上げのニュースがアメリカを驚かせました。炭鉱の街で育った少年ホーマーもその1人。自分もスプートニクのようなロケットを作ると決意します。
父親の反対などに遭いながらも、ホーマーがひたむきに夢を追う姿に心を打たれました。そして夢を追いかけることは、自分だけでなく周囲の人々にも大きな影響を与えることを気づかせてくれます。
②ショート・ターム
ティーンエイジャーの保護施設を舞台に、職員と子供たちの交流を描いた作品。
人に寄り添う温かみを知ることができる映画です。少し視点を変えるだけで世界は全く違って見える、とういことを教えてくれます。
ラストシーンの美しさには魅了されました。
③ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
「知ってるか?天国ではみんな、海の話をするんだ」
余命わずかな男2人が、まだ見たことのない海を目指して旅をするロードムービーです。
彼らのやりとりやセリフがいちいちカッコイイんですよね。映像、音楽、ストーリーすべてが美しいです。最後のシーンは本当に泣けました。
④もしも昨日が選べたら
建築士として働くマイケルは、ひょんなことからなんでもできる万能リモコンを手に入れます。煩わしい犬の鳴き声をミュートにしたり、めんどくさい仕事は早送りするなど、それを使ってかなりやりたい放題です。
コメディ映画ですが最後はガッツリ泣かせてきます。笑って泣けて家族について考えさせられる映画です。
⑤グッバイ、レーニン!
舞台はベルリンの壁崩壊直後のドイツ。昏睡状態から目覚めた母にショックを与えないために、息子は「東ドイツの体制がまだ続いている」という嘘を突き通すことを決めます。
まず設定がとても面白かったですね。少し変わった親子の愛が描かれており、お互いを思いやる姿にほっこりする中で、切なさも感じました。
⑥マイ・フレンド・フォーエバー
隣に引っ越してきたエイズ患者のデクスターと、主人公エリックの交流を描いた作品。
泣ける映画の代名詞としても知られていますね。
個人的にはデクスターの母親のシーンが特に胸に刺さりました。後半はもう涙なしには見れません。
まとめ
普通に生活していたら、「泣く」ことってあまりないですよね。たまには映画を見て思いっきり泣いて、ストレス発散するのもアリではないでしょうか。
今回紹介したような心に響く映画との出会いが楽しいので、映画鑑賞はやめられないです。
気になった方はぜひチェックしてみてください!
【ネタバレ感想】『レディ・プレイヤー1』は小ネタの宝庫
※ネタバレあり※
スピルバーグが描くVRの世界
この映画では「オアシス」と呼ばれる仮想現実が舞台。その中にはポップカルチャーが満載で、様々な映画やゲームのキャラクターが登場するのです。
日本人に馴染み深い小ネタも満載で、興奮せずにはいられませんでした。
ほかの作品のキャラを映画に登場させるには版権を獲得する必要があります。
そのため大量のキャラが登場するこの映画では、おそらく相当なお金と労力が使われているんじゃないでしょうか。
そしてそれを超ハイクオリティで作り上げてしまうとは。。。恐るべしスピルバーグ。
自分が元気な内にこんな素晴らしい映画を見ることができるなんて幸せです。
冒頭から全開!
そんなこんなで鑑賞前にかなりハードルが上がっていたのですが、映画が始まった瞬間からガッシリ心を掴まれましたね(笑)。
初っ端からド迫力のレースシーンが展開されます。最初からこんなに飛ばして大丈夫か?とも思いましたが、その勢いを保ったままエンディングに突入。
140分の上映時間が短く感じる楽しい時間でした。
スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』を見ていない人は、見ておいたほうがいいかもしれません。ここの再現度にはビックリしました。
日本人向けの小ネタも満載
映画では日本の作品が多数登場します。
『AKIRA』に登場する金田バイク、ハローキティ、ストリートファイターなどなど。さらには超スタイリッシュなメカゴジラまで現れ、大暴れしていました。
予告にちょこっと映っていたガンダムもバッチリ活躍します。ガンダムに変身するときに、ヘッドセットにガンダムのタイトルロゴが表示されているのが良いですね。こういった細かい演出の数々が、作品全体の質を向上させているのだと感じます。
小ネタを探すために何度も見返したくなる作品です。
仮想現実の是非
映画では、人々が辛い現実から目を背けVRの世界に没頭しています。確かに「オアシス」にはリアルでは得られない興奮や安らぎがあると思います(敵のボスが現実とVRの世界を区別できていないくらいですからね)。全方向ランニングマシンとかもめちゃくちゃ楽しそうです。
しかし映画ではコミカルに描かれていますが、いい年したオジサンやオバサンが全力でVRゲームをしてる状況って、結構マズイ気がします(笑)。
「オアシス」の製作者であるハリデーは現実から逃げてしまい、後悔の念を抱きます。この作品ではVRの素晴らしい技術を肯定しながらも、現実の大切さも伝えてくれています。結局は現実世界でないと何も経験できないんですよね。
この先今まで以上にVRの技術が普及していくと考えられる中、そのあり方を考えさせられる部分もあるのではないでしょうか。
本当に素晴らしいエンタメ映画でした。ありがとうスピルバーグ。
【衝撃の結末】映画好きがオススメする「後味の悪い映画」6選
後味の悪い映画のススメ
映画は楽しいものだけじゃない!
バッドエンドの映画ってハッピーエンドのものよりも記憶に残りやすいし、作品に込められたメッセージも伝わりやすかったりもしますよね。(見るには体力がいるかもしれませんが)
そんな鑑賞後に何とも言えない気分になる後味の悪い映画の中から、オススメの作品を紹介したいと思います!
※ネタバレなし※
①明日、君がいない
この映画は誰かが学校で自殺を図る場面から始まります(この時点で誰かはわかりません)。そして物語はその日の朝に時間を戻し、様々な悩みを抱える高校生たちの一日を追います。
つまり観客は「物語の最後に誰かが死ぬこと」を知った上で見ることになるのです。構成もすごいですが、その結末にハッとさせられます。
監督のムラーリ・K・タルリが19歳の時にこの映画を撮ったというのが驚きです。
②縞模様のパジャマの少年
舞台は第2次世界大戦中のドイツ。ドイツ人の少年は金網の奥にいるユダヤ人の少年と出会い、友情を育みます。
子供の視点から戦争を描いた映画ですが、ラストは空いた口が塞がりませんでした。
戦争に対する強烈な皮肉が込められています。
③殺人の追憶
1980年代に韓国で起きた華城連続殺人事件をモチーフにした映画です。
元になった事件は韓国史上最初の連続殺人と言われており、緊迫感のある上質なミステリー作品になっています。
警察は必死に犯人を探しますが、思わぬ結末を迎えることになります。最後はゾクッときました。
④ミスティック・リバー
クリント・イーストウッド監督作品。小さな街で起きた殺人事件を皮切りに、3人の友人同士の関係が狂い始めます。その結末にやるせなさを覚えました。
「正義」とは何か。「罪」とは何か。自らの信念を揺さぶられるような映画です。
⑤灼熱の魂
監督は『ブレードランナー2049』『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。中東での母の姿が描かれていますが、その人生が壮絶すぎました。
そして物語終盤、衝撃の真実が明かされます。
日本ではあまり馴染みのない生活かもしれませんが、深く考えさせられる作品です。
⑥ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
石油に魅せられた男の人生とその破滅を描いた作品。主演のダニエル・デイ=ルイスの怪演が光ります。
映画のパワーに圧倒され、鑑賞後は呆然としていました。
孤独と狂気に満ちた男の辿りついた結末とは。ぜひオススメしたい映画です!
まとめ
やはりストーリー自体が重いので、こういった作品は心に余裕があるときに見たほうがいいかもしれないですね。
しかし後味の悪い映画というものは、見た人に強烈な印象を残し、真に迫るものがあると思います。
ヌルい映画に飽きてしまった方はぜひチェックしてみてください!
【ネタバレ感想】『アナイアレイション -全滅領域-』ラストシーン解説
※ネタバレあり※
この映画、日本公開前に制作会社と配給元とのあいだで揉め事があったらしく、急遽Netflixでの公開になったみたいですね。。。。
同じ監督のアレックス・ガーランドの作品『エクス・マキナ』が面白かったので、こちらもさっそく見てみました。
あらすじ
今から3年前、米国の海岸地帯に突如出現した「エリアX」。そこでは不可解な現象が起こり、生態系が異常な変化を遂げていました。エリアXに向かった調査隊の生還者は生物学者のレナ(ナタリー・ポートマン)の夫であるケイン(オスカー・アイザック)ただ1人。しかもその夫は危篤状態。レナは、謎を解き明かすためエリアXへと足を踏み入れます。
レナを含む5人の女調査隊が突入するのですが、そんな危険な場所に行くのに戦力少なすぎだろ!と思いました(笑)。しかも人類の命運がかかっているというのに。
なのであまり細かいことは考えずB級映画として見たほうが楽しめそうですね。
エリアXでは災難続き
突入直後、調査隊全員の4日分の記憶が吹っ飛びます。突然なんなんだと思いますが、突入から4日後の朝目覚めるまでの間、自分たちが何をしていたのか揃いも揃って思い出せないのです。
初っ端からヤバイ場所だということを思い知らされます。
さらにエリア内では異常な進化を遂げた生物たちが闊歩しており(人の言葉を話すクマみたいなやつとか)、隊員達は次々と命を落としていきます。
さらにエリアの中心部ではレナの夫であるケインが自殺する様子が記録されたビデオを発見。「じゃあ生還して現在危篤状態の夫は何者なんだ」という話になってきます。
このエリアXの不可思議な雰囲気がすごい良かったですね。人型の植物など美しくも危険な感じが出ていて、今までに見たことのない世界が描かれています。
エリアXの正体
エリアXを包む光(シマー)の正体はすべてを反射するプリズムでした。このシマーはDNAも反射してしまうので、エリア内の生物(人間も含む)は異常な進化を遂げていたのです。(私はド文系なので正直ここら辺の話はよく分かってないです)
物語の終盤、レナは自らの行動をすべて模倣するクローンと対峙します。このクローンが生まれる演出はすごかったですね。CGを使った映像作品みたいな感じでした。
そしてレナは白リン弾を炸裂させ、クローンはその爆発をも模倣しそのままエリアXは消滅します。
ラストシーンの意味とは
エリアXから生還したレナ。シマーの消滅とともに目を覚ましたケインに会いに行きます。そして問題のラストシーンです。
レナは、ケインに「本当のケイン」なのか尋ねます。ケインは「そうは思わない」と答えます。そして、ケインもレナに君は「本当のレナ」なのかと尋ねます。レナは黙ったままです。
そして2人の目の虹彩が光るショットで映画は終わります。
このことからおそらく2人ともクローンにすり替わっていると考えられます。
ケインに関しては自殺したことが明らかなので、心も体も完全に別人です。
しかしレナは、体はクローンになっていますが心は元のままだと思われます。
レナは見る限り言動になにか異常が起きているわけではなさそうですが、物語の中盤で血液に異常が起こっているシーンがあります。レナはシマーの影響を受け、無限に細胞分裂ができる不老不死人間に生まれ変わっていると推測できます。
現状考えられるのはこのあたりまでだと思います。しかし、エリアXが消滅してもシマーによって生み出されたクローンが残っているので、今後もシマーの影響は世界中に広がっていくんじゃないかなあ、と思ったりもしました。
ラストの雰囲気もかなり重苦しいですしね。
以上、個人的な考察でした。人によって見方が分かれる映画だと思うので、Netflixに加入している方はぜひチェックしてみてください!
【感想】『ウォッチメン』アメコミ界最強キャラが登場
※ネタバレなし※
大人向けアメコミ
舞台は冷戦時代のアメリカ。「実際にヒーローがいる世界」を独特の世界観で描いていますが、とにかく暗い!
完全に大人向けの仕様になっていて、子供が楽しめる痛快アクション映画とは全く別物です。ゴア描写や暴力シーンも結構エグいです。(そもそもR-15指定を受けていますね)
クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』と比較されたりもしていますが、こっちの方がよっぽどダークな気がします。
魅力的なキャラクター
暗い暗いと言ってきましたが、とにかく登場人物たちが魅力的なんです。
トレンチコートを着ていつもマスクをかぶってる渋いおじさん。彼が映画の主人公ですが、めちゃくちゃバイオレンスです。
- Dr.マンハッタン
物語の鍵を握る人物。全身真っ青の全裸男という衝撃のビジュアルですが、「原子を自在に操る」というチート級の超能力を持っています。その強さはおそらくアメコミ界でもトップクラスだと思われます。
- オジマンディアス
世界最高の頭脳を持つと言われている人物。頭が良いだけじゃなくて肉弾戦もバリバリいけます。
- コメディアン
かなりのゲス野郎です。彼が謎の死を遂げるところから物語が始まります。
- ナイトオウルⅡ世
見た目はバットマンのコスプレをしてるおじさんです。クセの強いキャラがたくさんいる中、一番普通っぽい人ですね。
- シルク・スペクターⅡ世
対人戦が得意な恋多き女性です。
「ウォッチメン」と呼ばれる自警団的な組織に所属する彼らを中心に、ストーリーが進んでいきます。
Who watches the watchemen?(誰が見張りを見張るのか?)
この映画のキャッチコピーですね。シンプルな勧善懲悪なストーリーではなく、「一体何が正義なのか」ということを問いかける作品です。
原作者のアラン・ムーアが妄想に妄想を重ねた独自の設定を作り上げ、映画では美しい映像とともにそれが描かれています。
世界滅亡の時が近づく中、ウォッチメンが出した答えとは何か。
一味違うアメコミ映画を見たい方は、ぜひチェックしてみてください!